福岡市でも寒波襲来時には水道管の凍結が発生し、過去には多くの被害が報告されています。福岡県福岡市早良区を拠点とする株式会社野田管工事が、冬季の給排水設備凍結対策について実践的なガイドをお届けします。マイナス4℃以下の気温で凍結リスクが高まる配管を、事前の対策で守る方法を専門業者の視点から詳しく解説します。

株式会社野田管工事は福岡県福岡市早良区に拠点を構え、令和元年5月の創業以来、給排水設備工事や下水道排水設備工事を専門に手がけております。下水道排水設備指定工事店として、地域の皆さまの快適な住環境を支える配管工事を提供してまいりました。

福岡市における冬季凍結リスクの実態

福岡市の冬季気温データと凍結発生条件

福岡市は九州に位置し、冬季でも比較的温暖な気候が特徴です。気象庁の過去30年間(1991〜2020年)の平均データによると、福岡市の1月の平均気温は6.4℃で全国の気象官署の中でも上位に位置します。しかし、この温暖さが逆に油断を招き、寒波襲来時の被害を拡大させる要因となっています。
福岡市の冬季気温の特徴として、最も寒い時期は1月23日から28日までの約6日間です。この時期は最高気温・最低気温ともに年間で最も低くなり、寒波が襲来すると氷点下にまで気温が下がることがあります。朝鮮半島が北からの寒気を遮る地理的条件により、通常は比較的温暖ですが、強い寒気が流れ込んだ際には急激に気温が低下します。

平均最高気温
平均最低気温
凍結リスク
12月
10〜14℃
3〜6℃
1月
9〜12℃
2〜5℃
2月
10〜13℃
3〜6℃
寒波襲来時
0〜2℃
-4〜-1℃

「参照:福岡管区気象台」

平成28年寒波での被害実績から学ぶ教訓

平成28年1月に九州を襲った記録的な大寒波では、福岡市内で水道管破裂が3,339件も発生しました。この時は福岡市の最高気温が-0.1℃と朝から氷点下のままで、2016年1月の大寒波以来の低い気温となりました。多くの建物で配管が凍結・破裂し、修理業者への依頼が殺到したため、修理まで1ヶ月以上待たなければならないケースもありました。
この被害の大きさには、福岡市が比較的温暖であるため凍結対策が不十分だった建物が多かったことが影響しています。通常は氷点下になることが少ないため、屋外配管がむき出しのままだったり、保温材が劣化していても放置されていたりするケースが多く見られました。

給排水設備が凍結する条件と被害事例

凍結が発生する3つの温度条件

水道管や給排水設備の凍結には、気温が大きく関係します。広島市水道局や熊本市上下水道局などの公的機関が共通して示している凍結の目安温度は「マイナス4℃以下」です。水は0℃で凍り始めますが、配管内部の水が完全に凍結するには、外気温がマイナス4℃以下になる必要があります。
ただし、以下の3つの条件下では、マイナス4℃に達しなくても凍結が発生する可能性があります。第一に、風当たりが強い場所ではマイナス1℃〜マイナス2℃でも凍結リスクが高まります。第二に、最高気温が0℃未満の真冬日が数日続いた場合、日中も配管内の水温が上がらず凍結しやすくなります。第三に、急激な気温低下が夜間に発生した場合、配管が冷え切る前に凍結する可能性があります。

凍結しやすい配管の設置場所と環境

凍結が発生しやすい配管には明確な特徴があります。株式会社野田管工事がこれまでに対応してきた凍結トラブルの事例から、特に注意が必要な箇所をご紹介します。

屋外配管

リスク箇所:外壁沿いの給水管、立水栓、屋外給湯器への配管

凍結理由:外気に直接さらされるため、気温低下の影響を受けやすい。特に保温材が未施工またはむき出しの状態では高リスク

北側・日陰の配管

リスク箇所:建物北側の配管、日当たりの悪い場所の設備

凍結理由:日中も気温が上がりにくく、配管内の水温が低いまま維持される。日射による自然解氷が期待できない

メーターボックス内

リスク箇所:水道メーター周辺の配管、止水栓付近

凍結理由:地下にあっても外気が流入しやすい構造。隙間から冷気が入り込み、密閉されたボックス内で冷気が滞留する

長期不使用の配管

リスク箇所:空き家、長期留守宅、使用頻度の低い蛇口

凍結理由:水が流れず停滞することで、配管内の水温が下がりやすい。流水による温度維持効果がない

「参照:広島市水道局」

凍結を防ぐ基本的な配管保護対策

氷点下の配管

保温材による配管保護の方法

屋外に露出している配管への保温対策は、凍結防止の最も基本的かつ効果的な方法です。専用の保温材を使用することで、配管内部の水温低下を防ぎ、凍結リスクを大幅に軽減できます。
市販されている凍結防止用の保温チューブ(発泡ポリエチレン製)は、ホームセンターなどで1メートルあたり数百円から購入できます。配管の太さに合わせた内径のものを選び、配管全体を隙間なく覆うように取り付けます。保温チューブの継ぎ目部分は、防水テープでしっかりと固定することが重要です。
簡易的な対策としては、使い古したタオルや毛布を配管に巻き付け、その上から防水性のビニールテープや袋で覆う方法もあります。この方法でも一定の保温効果が得られますが、専用保温材と比べると効果は劣ります。特に福岡市のように普段は凍結が少ない地域では、コストを抑えた簡易対策から始める選択肢もあります。
給湯器への配管は特に注意が必要です。給湯器本体だけでなく、給湯器につながる給水配管、給湯配管、追い焚き用の循環配管すべてに保温対策を施す必要があります。配管の曲がり部分や接続部分は特に凍結しやすいため、重点的に保温材を巻きます。

メーターボックス内の凍結防止措置

水道メーターは各家庭への給水の起点となる重要な設備です。メーターボックス内で配管が凍結すると、家全体の給水が止まってしまうため、重点的な対策が必要です。
メーターボックス内の保温には、発泡スチロールを砕いたものをビニール袋に入れて詰める方法が効果的です。メーター本体には水をかけないように注意しながら、メーター周辺の配管部分を布やタオルで包み、その上から発泡スチロール片を詰めます。ボックス内の空気層が保温効果を発揮します。
新聞紙を丸めてビニール袋に入れたものも、簡易的な保温材として活用できます。ただし、メーターボックス内に保温材を入れる際は、検針の妨げにならないよう、メーターの表示部分は見えるようにしておく必要があります。定期的な検針時には、水道局の検針員が保温材を一時的に取り除いて確認できる状態にしておくことが望ましいです。

保温対策の実施時期

福岡市では、12月中旬から2月上旬にかけて凍結リスクが高まります。天気予報で最低気温がマイナス4℃以下になる予報が出た場合、または低温注意報が発表された場合は、必ず前日の夜までに対策を実施してください。寒波到来が予想される場合は、数日前から準備を始めることをお勧めします。

屋外配管・給湯器への具体的な対策方法

凍結防止ヒーターの設置と電気料金

凍結リスクが高い配管には、電熱式の凍結防止ヒーター(凍結防止帯)の設置が効果的です。このヒーターは配管に巻き付けて使用し、温度センサーで自動的に作動する機能を持つものが主流です。外気温が一定温度以下になると自動的に通電し、配管を加温して凍結を防ぎます。
凍結防止ヒーターの電気料金は、1メートルあたり約5〜10ワット程度の消費電力で、寒波襲来時に24時間稼働させた場合でも、1日あたり数十円から100円程度です。冬季全体で見ても、電気代は月額数百円程度の増加に収まります。凍結による配管破裂の修理費用が数万円から十万円以上かかることを考えると、非常にコストパフォーマンスの高い対策といえます。
設置にあたっては、配管の露出部分全体をカバーするように巻き付け、保温テープで固定します。電源はコンセントから取るため、屋外用の防水コンセントが必要です。設置作業は専門知識が必要なため、株式会社野田管工事のような指定工事店に依頼することをお勧めします。

通水による凍結予防の実践ポイント

水を少量流し続けることで凍結を防ぐ方法は、緊急時に有効な対策です。水は流れていると凍りにくい性質があり、鉛筆の芯程度の細さで水を出し続けることで、配管内の水が停滞せず凍結を防げます。
実施する際は、すべての蛇口から少量ずつ水を出すのではなく、最も凍結しやすい蛇口1〜2箇所を選んで集中的に対応します。屋外の蛇口や北側の洗面所など、リスクの高い場所を優先します。出した水は浴槽やバケツに貯めておけば、トイレの洗浄水や洗濯、植物への水やりなどに再利用できます。
一晩通水した場合の水道料金は、蛇口1箇所あたり数十円程度です。福岡市の水道料金は基本料金プラス従量制ですが、少量の通水であれば大きな負担にはなりません。ただし、複数の蛇口で長期間実施すると料金が増加するため、保温対策との併用が望ましいです。

対策方法
効果
コスト目安
適用場所
保温チューブ
500〜1,000円/m
屋外配管全般
タオル巻き
ほぼ0円
短期対策
凍結防止ヒーター
非常に高
3,000〜8,000円/m(設置費別)
高リスク箇所
通水
数十円/晩
緊急時

「参照:日本気象協会」

凍結発生時の応急処置と注意点

安全な解氷方法と絶対にやってはいけない行為

配管が凍結して水が出なくなった場合、焦らず正しい方法で対処することが重要です。最も安全な方法は、自然解氷を待つことです。日中の気温上昇により、ほとんどの場合は数時間で自然に解氷します。特に福岡市では日中の気温が上がりやすいため、午前中に凍結していても昼過ぎには解氷することが多いです。
どうしても急いで水が必要な場合は、凍結した部分にタオルや布をかぶせ、その上から30℃〜40℃程度のぬるま湯をゆっくりとかけて溶かします。タオルをかぶせることで、お湯の熱が配管全体に均等に伝わり、効率的に解氷できます。ドライヤーの温風を当てる方法も有効ですが、配管が過熱しすぎないよう注意が必要です。
絶対にやってはいけないのは、熱湯を直接かけることです。急激な温度変化により配管や蛇口が破裂する危険性があります。金属製の配管は特に熱膨張が大きいため、熱湯をかけると接続部分から破裂することがあります。また、凍結した蛇口を無理にひねることも避けてください。蛇口内部のパッキンや弁座が破損する可能性があります。

配管破裂時の緊急対応手順

配管が破裂した場合は、迅速な対応が被害を最小限に抑えます。まず、メーターボックス内の止水栓(リングバルブ)を右回しに回して閉め、水の供給を完全に止めます。止水栓の位置が分からない場合に備えて、普段から家族全員で確認しておくことが重要です。
止水栓を閉めても水が止まらない場合や、止水栓の位置が分からない場合は、破裂した部分にタオルを巻きつけ、その上からビニールテープを強く巻いて応急処置を行います。この処置は一時的なものですが、専門業者が到着するまでの漏水量を減らすことができます。
集合住宅にお住まいの場合は、階下への漏水被害を防ぐため、管理会社または大家に即座に連絡してください。漏水により下階の住居に被害が及んだ場合、多額の損害賠償が発生する可能性があります。応急処置後は、福岡市の指定給水装置工事事業者に修理を依頼します。株式会社野田管工事は福岡市の下水道排水設備指定工事店として、緊急時の修理対応も承っております。

専門業者による予防施工の重要性

自社トラック

配管診断で発見できるリスク箇所

自己判断での対策だけでは見落としがちなリスク箇所があります。専門業者による配管診断では、建物全体の給排水設備を総合的に評価し、凍結リスクの高い箇所を特定します。
診断では、配管の材質、設置年数、保温状態、周辺環境などを総合的にチェックします。古い建物では、配管が経年劣化により薄くなっていることがあり、凍結時に破裂しやすい状態になっている可能性があります。特に鋼管は錆による腐食が進行しやすく、外見では問題がなくても内部が脆弱化していることがあります。
株式会社野田管工事では、福岡市近郊(糸島市・那珂川市・春日市・粕屋町・太宰府市など)での配管診断を実施しており、凍結リスクの評価とともに、最適な対策方法をご提案しています。診断により、自己対策では対応が難しい地中埋設部分の劣化や、建物構造上の問題点も発見できます。

福岡市の指定工事店に依頼するメリット

福岡市の下水道排水設備指定工事店は、市の基準を満たした技術と設備を持つ事業者として認定されています。指定工事店に依頼するメリットは、単なる応急修理だけでなく、根本的な改善提案を受けられることです。
凍結防止ヒーターの設置や配管ルートの変更など、専門的な施工が必要な対策は、資格を持った技術者による工事が不可欠です。不適切な施工は、かえって凍結リスクを高めたり、漏水の原因になったりします。指定工事店であれば、施工後のアフターフォローや保証も充実しており、長期的な安心が得られます。
株式会社野田管工事は令和元年5月の創業以来、福岡市を中心に給排水設備工事の実績を積み重ねてきました。代表の野田郁信をはじめ、熟練のスタッフが丁寧な施工とアフターフォローをご提供します。冬季の凍結対策だけでなく、給排水設備全般のメンテナンスや改修工事にも対応しており、建物の長寿命化をトータルでサポートいたします。

執筆者プロフィール

株式会社野田管工事 代表取締役 野田郁信

福岡市を拠点に給排水設備工事・下水道排水設備工事を専門とし、令和元年5月の創業から6年間で福岡市内および近郊エリアにて数多くの施工実績を有する。下水道排水設備指定工事店として、適切な施工基準に基づいた工事を提供。冬季の配管凍結対策から大規模な設備更新まで、幅広い給排水設備工事に対応している。

まとめ

福岡市は通常温暖な気候ですが、数年に一度の強い寒波襲来時には給排水設備の凍結被害が集中的に発生します。気温がマイナス4℃以下になると凍結リスクが高まり、屋外配管や北側の設備は特に注意が必要です。平成28年の寒波では福岡市内だけで3,000件を超える水道管破裂が発生し、修理待ちが長期化しました。
凍結対策の基本は、保温材による配管保護とメーターボックス内の防寒です。市販の保温チューブやタオルを使った簡易対策でも一定の効果が得られます。凍結リスクが特に高い箇所には、凍結防止ヒーターの設置が効果的です。緊急時には少量の通水による予防も有効ですが、保温対策と併用することで効果が高まります。
万が一凍結が発生した場合は、自然解氷を待つか、ぬるま湯を使った安全な方法で解氷します。熱湯をかけることは配管破裂の原因となるため絶対に避けてください。配管が破裂した際は、止水栓を閉めて応急処置を行い、速やかに指定工事店に修理を依頼することが被害を最小限に抑えるポイントです。
株式会社野田管工事では、福岡市近郊で給排水設備の凍結対策から修理まで幅広く対応しております。専門業者による配管診断で、見落としがちなリスク箇所を発見し、最適な予防策をご提案します。寒波到来前の事前対策や、凍結による配管トラブルでお困りの際は、下水道排水設備指定工事店として確かな技術とアフターフォローをご提供する当社に、お気軽にご相談ください。


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