
水回りの快適性と安全性を支える給排水設備について、正しい知識を持つことは重要です。特に新築やリフォームを検討される際には、建物の用途や規模に応じた最適な給水方式の選択が必要となります。
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福岡県福岡市に拠点を構える株式会社野田管工事は、給排水設備工事・公共桝設置工事・下水道排水設備工事のプロフェッショナルとして、糸島市・那珂川市・春日市・粕屋町・太宰府市といった近郊エリアまで幅広く対応しております。下水道排水設備指定工事店として豊富な施工実績を持つ当社が、給排水設備の基本的な仕組みと各方式の特徴について詳しく解説いたします。
給水方式の基本分類と特徴
建物への給水方式は、大きく分けて「直結式給水」と「受水槽式給水」の2つに分類されます。それぞれ異なる仕組みと特徴を持ち、建物の規模や用途に応じて最適な方式を選択することが重要です。
■ 直結直圧式給水の仕組み
直結直圧式給水は、配水管の水圧のみを利用して末端の給水栓まで直接給水する方式です。国土交通省の給水装置標準計画・施工方法では、「配水管の水圧で直結給水する方式」として定義されています。
一般的に3階建て程度の建物までに適用され、浄水場から蛇口まで直接フレッシュな水を届けることができます。受水槽が不要なため、省スペース化が図れ、点検・清掃の手間を省くことができるという大きなメリットがあります。
直結直圧式給水では、水道事業者の配水管の水圧によって給水できる範囲が決まります。そのため、各地域の水道局が定める水圧基準を満たしているかの事前確認が必要です。
■ 直結増圧式給水の仕組み
直結増圧式給水は、給水管の途中に増圧ポンプを設置することで、配水管から直接中高層建築物へ給水する方式です。横浜市水道局では、「より高層階への直結給水が可能で導入のメリットが大きい」として積極的に推進しています。
この方式では、受水槽を設置することなく、浄水場から蛇口まで直接フレッシュな水を供給できます。また、配水管の水圧を有効活用することで、従来の受水槽式給水と比較して省エネルギー効果も期待できます。
■ 受水槽式給水の仕組み
受水槽式給水は、配水管から一旦受水槽に受水し、この受水槽から給水する方式です。配水管の水圧は受水槽以下には作用しないため、受水槽以降は別途加圧システムが必要となります。
主な種類として以下の3つがあります。
各方式のメリット・デメリット比較
給水方式の選択にあたっては、それぞれの特徴を理解した上で、建物の用途や規模に最適な方式を選ぶことが重要です。
直結直圧式のメリット
水質面:浄水場から直接供給のため常に新鮮
コスト面:受水槽設置・維持費用が不要
スペース面:受水槽設置場所が不要
管理面:水質管理責任が水道事業者
直結増圧式のメリット
適用範囲:中高層建築物にも対応可能
省エネ:配水管圧力の有効活用
水質面:受水槽を経由しない新鮮な水
維持管理:ポンプ点検のみで簡素
受水槽式のメリット
安定供給:断水時や災害時の給水確保
大容量対応:一時的な大量使用に対応
水圧安定:配水管圧力変動の影響なし
特殊用途:病院など24時間給水が必要な施設に最適
■ 維持管理とコスト面の違い
維持管理面では、受水槽式給水の場合、貯水槽水道管理が重要となります。東京都水道局によると、受水槽や高置水槽の清掃・点検などの管理が大変重要で、年1回以上の清掃と定期的な水質検査が義務付けられています。
一方、直結式給水では受水槽の管理は不要ですが、直結増圧式の場合は増圧ポンプの定期点検が必要となります。初期投資とランニングコストの両面で、建物の用途と規模を考慮した検討が必要です。
建物用途別の最適な方式選択
建物の用途や規模に応じて、最適な給水方式を選択することが重要です。国土交通省の基準では、以下のような場合に受水槽式とすることが推奨されています。
■ 福岡市エリアでの適用基準
福岡市近郊では、地域の水圧状況や下水道整備状況を考慮した給水方式の選択が重要です。特に糸島市・那珂川市・春日市・粕屋町・太宰府市といったエリアでは、公共桝設置工事と連携した総合的な給排水設備計画が求められます。
下水道排水設備指定工事店として、当社では給水方式の選択から公共桝設置工事まで、一貫したサポートを提供しております。各地域の水道局基準に準拠した適切な設計・施工により、長期にわたって安心してご利用いただける給排水設備を実現いたします。
給排水設備の適切な選択で快適な水環境を実現
給排水設備の方式選択は、建物の用途・規模・地域特性を総合的に考慮して決定することが重要です。直結直圧式・直結増圧式・受水槽式それぞれに特徴があり、適切な選択により長期的なコスト削減と快適な水環境を実現できます。福岡市エリアでの給排水設備工事や公共桝設置工事をご検討の際は、下水道排水設備指定工事店としての豊富な経験と技術力を活かし、最適なソリューションをご提案いたします。










